指先の繊細な作業から力仕事までを可能にするため、
適切な素材検討・裁断・縫製と非常に高い技術が求められる革手袋製造。

ルボア製品の特徴でもある「繊細かつ強度のある革製品」をうみだす高い縫製技術は、東かがわの手袋製造によって培われました。

 

HISTORY
明治中期に塩業難民救済の為に大阪から伝えられた東かがわの手袋製造技術。
大正3年に第一次世界大戦が勃発し、戦争特需として大量の注文が入ることになります。
その特需に応えるため大規模な生産能力が求められ、家内工業から産業として繁栄していきました。
長い歴史のなかで手袋産業が根づき、そこから派生した革製品の製造が今日も行われています。

 

TECHNIQUE


裁断

裁断

本製造前の確認用としてサンプル作成時に使用される自動裁断機。
データに基づき、革等をカットしていく。
過去のデータは蓄積され、サンプルの速度や精度は日々向上していく。



スキ

スキ

厚み調整が終わったパーツを部分的に薄くしていく工程。 このスキの出来次第で商品の仕上がりが大きく左右される。




縫製

縫製

各パーツを縫い合わせる工程。
素材の厚みや質、接着剤の付き具合や縫製する糸の太さなど、あらゆる要因で縫い目の調子が乱れるため大変神経を使う作業でもある。
複雑すぎて通常の縫製では不可能な場合や、効率性が求められる縫製にはコンピュータミシンも活躍する。




糊付け

糊付け

革の断面の処理や、薄さを求められる際に行われる工程。
糊付けをすることで強度を増す意味もある。
糊をはみ出させず歪みなく接着できるかが職人の腕。




判押し

判押し

ロゴ・刻印を入れる機械。
一般に色の無い判押しは素押し、色付きの判押しは箔押しと呼ばれている。
温度の目安は素押しで約200℃、箔押しで約90℃。




カシメ

カシメ

革部品の強度を保つために金具で補強する工程。
ルボアの職人は、非常に細かい部分のカシメも手早くこなす。




コバヌリ

コバヌリ

コバと呼ばれる革の切り口に色を付けていく工程。
コバは繊維質であるため強度が低い。
そのためコバヌリを行うことで強度を増す。
コバの処理で職人の技量もわかるが、何十色という豊富な着色液と熟練した職人技で、細部まで美しい仕上がりの製品をうみだす。